運命の人 感想 最終回 [運命の人 感想 最終回]

ドラマ運命の人の最終回の感想です。
一言で言って、最終回が一番良かったです。

実際にあった西山事件が元になっているこのドラマですが、有罪が確定した後は、
実話路線から外れ、山崎 豊子さんによる創作部分となっていきます。
第1話から第9話までの沖縄返還密約事件は、なんとなく人や政治の暗い灰色の部分を追っているくすんだ色合いの印象のドラマでしたが、最終回は沖縄の空や海同様、キャラクターが生き生きとしており、感情やメッセージも薄暗いものではなく、もっと色濃くすばらしいものでした。
西山事件をモデルにした沖縄返還密約事件を緻密に映像化した部分はまるで序章のようで、最終回は沖縄米軍基地問題も絡めての再生と成長、そしてメッセージ性をもった内容。昨今の大幅なプロットを決めつつ、視聴率を見ながら内容を変化させる行き当たりばったり型のドラマではない、きちんとした脚本のあるドラマならではの緻密な構成と内容を持ったドラマでした。
運命の人は、内容も暗く難しく、最終回を前に見るのをやめてしまったという人が多くいました。西山事件など気になればネットで直ぐ調べられ展開が予想できてしまえば、見なくなってしまう人もおります。最終回がすばらしかっただけに残念です。

家政婦のミタの高視聴率もあり、脚本がない、先が見えない内容のドラマを視聴率や反応を見ながら変化させていくという手法が脚光を浴びていますが、面白い反面、どうしても一貫性がなくなったり構成に無理が出てきたりします。
重厚で緻密な脚本から造られる運命の人のような見応えのあるドラマは今後も続いて欲しいと感じます。

ジャズでは、永遠と同じリフやリズムを続け、一度だけ意図的にそれを外すことで、盛り上がりをつける事があります。
ドラマ運命の人にも急展開の最終回の為に1話~9話があったのかな?と感じます。





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